高校生の頃
冬休み課題で樹木のデッサンが出された
良い感じの木がなかなかなくて やっと見つけたのが民家の塀から見えたケヤキだった
B2縦つなぎ2枚に入り切らなくて 一番気に入ったカーブの部分だけめいいっぱい描いた
年末年始10日間くらい 寒空の中早朝から夕方まで 通った
途中で毎日母からの差し入れが届く ご飯 暖かいもの 折り畳みイス ストーブ…
日に日に環境が整ってゆく
なんかもう毎日意地になって通ってた
何時間も必死にいつ帰ろうか帰ろうかと思いながら
いや もう少しもう少しとも思いながら
葉が落ちて 枝だけになった冬の木を見る度に思い出す
目の前の事だけに没頭してよかったあの頃 でも人生で一番忍耐力があったなぁ
大人になったら いろんな事情や理由が作れちゃってて
それが自分で決めていいってこと 自由ってことなのか
なんだか不自由になったものね。。